日々のこと
日本の夏
2015/08/20
空気が渇いていてかつ涼しかった標高2400mのエチオピアに二年間住んで、何よりも恋しかったのはこの瑞々しさでした。
漏れなく暑さ、湿気が付いてくるのですが、それらがこの瑞々しさをつくり出しています。
歳を重ねるにつれて冬よりも夏が好きになってきました。
夏は暑くて死にそうになる気がしますが、そんな時に「さて暑さの何がそんなにいやなのか?」と冷静に自分に問いかけて見ると、意外と実態に辿り着けなかったりします。
そうすると「なぁ~んだ何も嫌じゃないじゃないか」って感じで不思議と暑さが気にならなくなったりします。(注:かなり個人的な感覚です)
実際夏の暑さで汗はダラダラ出るのが嫌ですが、それ以外はそこまでいやじゃありません。
人工的な空間で密閉されている暑さであったり、熱中症になるような状況では別ですが。
そんな夏も今年はなんだか早くも終ろうとしています。
「暑さが和らいで過ごしやすくなりましたね」、と前向きな言葉を口にし出す頃ですが、それと同時にどこか過ぎ去ってしまう夏に寂しさも感じている頃でもありますね。
そんなはかない季節の移り変わりに寂しく感じる心の色も、なんだか切なくて素敵だな、と思います。
日本の美しさは過ぎ去るもの、朽ちるものが関わっていることが多いかもしれないですね。
Photo: Daitokuji Kotoin Kyoto.