日々のこと

流れの中でできるもの

2018/05/29
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篠山で進めているギャラリーはいよいよ大工工事が完了します。
我々が主に担当する建築を始め、ギャラリーの運営までを含めて篠山に居る知人でチームを組んでクライアントである作家さんをサポートしています。
今日は中井工務店さんとの現場打合せの後、チーム全員で出来上がってきたギャラリー空間を確認しました。
確認、と言ってもぶらぶらとそれぞれが好きなところを歩いて気になったことを色々と話をするのですが、自然と生まれる人の動きを見ていると既にそこには何かしらの「場」が生まれ始めているのを感じました。
クライアントのお母さんが何気なくカウンターに入ったところ、吸い寄せられるように自然に周りに人が集まったり。

約二年前に別棟である住宅の一期工事から始まり、二期工事の着工を前に既に長い付き合いとなったクライアントと我々。
一度一期工事の時点で二期工事となるギャラリーの計画も完了していました。
しかし二期工事の着工までに通常の工事よりもかなり長い時間を共有していく中で、もっとよくできる、というかもっと相応しい空間があるのでは、という感覚が湧いてきました。
付き合いを続ける中で感じた互いの認識の変化であったり、チームの一員であるアーキペラゴ小菅さん、Handred Company佐田さんが感じたこと、また彼ら二人とクライアントが出会うことによって生まれた会話がヒントとなり、空間が変化をして今に至っています。
それもすべてに理屈や理由があってこうだからこう、というよりは受け取った言葉にならないニュアンスを形にしていくという作業であったと思います。
全てを流れに任せて作り出すという作り方はなんだかまとまりのないものになると考えているのですが、一度計画しつくした(と当時は思っていた)内容を人と人が関わる中で生まれたことや感じたことに応じて変化させていった結果、クライアントと場所、空間が不思議な馴染み方をしているように感じます。
使い始める前からすでにその人の場所になってきているというか。

工事は土間打ちや左官工事、そして設備工事となんだかんだとあと一か月続きます。
いつも終わりが近づくと少し寂しい気持ちもありますが、工事が終わると今度は運営や展示に関することを一緒に考え、そしてオープンしてからも物語はまだまだ続きます。
 
 
エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:篠山市東吹