ARCHITECTURE

OUR THOUGHTS

建築は生き物と同じく、土地から生まれるものであり、 その場所が本来持っていた美しさを顕在化させ、 風景の一部として静かに溶け込むものであるべきです。
H&が描くのは、 奇抜な造形でも、表面的な便利さ、性能でもありません。
足元には、大地と呼吸する石場建てや 壁には光と影を映す土などを。
懐古主義ではなく、私たちは自然の理(ことわり)と確かな伝統技術と現代の技術を用い、時を超える豊かさを築きます。

WHAT WE CAN DO FOR YOU

  • 01
    土地を読む

    風景の記憶を、読み解く。 図面を引く前に、私たちはその場所に何度も立ち、土地の声を聞く「踏査(とうさ)」をします。光の移ろい、風の道、水脈。土地の記憶を読み解き、風景と応答するように設計する。周囲を歩き、歴史を知ることで建築家のエゴではなく、その場所に建つべき「必然性」を形にします。
    踏査
  • 02
    時を継ぐ

    100年を耐え、美しく古びる。 石場建てや板倉構法。これらは懐古趣味ではなく、日本の風土が生んだ合理的な解答です。先人の知恵を現代の技術で裏付け、数百年先まで生き続ける強度を担保する。時と共に劣化するのではなく、味わいを増す「経年美化」の思想で、未来の風景を刻みます。
    時を継ぐ
  • 03
    環境を育む

    庭(ニハ)と建築を、分けない。 建物と庭を不可分なものとする、古語の「ニハ(場)」の思想。通気浸透を促し、土中環境から再生させることで、人が住まうほどに生態系が豊かになる「リジェネラティブ(再生)」な環境を。建築を、自然の一部として循環の環の中に置きます。
    環境を育む

KEY POINTS OF OUR ARCHITECTURE

  • 01. 土間

    • 〜ウチとソトを溶かす、余白の装置〜

      玄関であり、作業場であり、客間でもある。屋根のかかった半屋外空間としての「土間」は、内と外を分断せず、グラデーションのように繋ぐ環境装置です。現代の高気密住宅が排除してしまったこの曖昧な余白こそが、振る舞いに自由な風通しをもたらします。
  • 02. 深い軒

    • 〜影を落とし、気候を律する〜

      建築の寿命と品格は、軒の深さで決まります。厳しい雨風から外壁を守り、夏の直射日光を遮り、冬の低い陽射しを奥まで招き入れる。機械空調に頼る前に、まずは建築そのものの骨格で気候をデザインする。その深い影は、空間に静寂と奥行きを与えます。
  • 03. 手刻み

    • 〜山の記憶を、手で継ぐ〜

      プレカット(工場加工)には極力頼りません。私たちの近くの山で育った杉・桧・栗・桜など、それぞれの特徴を見極め、適材適所に計画します。顔の見える職人が手で刻むことで生まれる粘り強い構造と、手仕事の痕跡。それは、地域の山と技術を次代へ継ぐことに繋がります。
  • 04. 石場建てと柔構造

    • 〜大地と縁を切らず、呼吸させる〜

      コンクリートで大地を塞ぎません。石の上に柱を置く「石場建て」は、足元で揺れを逃す免震的構造であり、床下の通気を保つ最適解です。使用する礎石には、解体された古材や地域の石を積極的に再利用。過去の時間を内包した石が、新たな建築の足を支えます。上部構造は板倉構法や土壁を用い、しなやかな柔構造へと繋げます。
  • 05. 素材の再編集

    • 〜素材の実験〜

      内部には近くで採れる土や和紙、床や建具には焼き直した再生煉瓦や、光を透かす播州織のオリジナルファブリックなどを。単に建材を選ぶのではなく、自社の「OFFICINA」で研究・再編集された、未来に残すべき根源的な素材を実装します。その手触りが、空間の質感を決定づけます。
  • 06. 庭屋一如

    • 〜建築は、庭によって完成する〜

      敷地の大小にかかわらず、私たちは必ず庭を計画します。窓から切り取られる緑、葉擦れの音、地面に落ちる木漏れ日。建物(屋)と庭(庭)は一体となって初めて完成するという「庭屋一如」の思想のもと、建築を主張させるのではなく、環境の中にそっと馴染む設計を徹底します。必要に応じて信頼できる造園家・ランドスケープデザイナーと協働し、敷地の境界を超えて、山並みや水脈と繋がる「大きな環境」としての庭を計画します。

DESIGN FLOW

計画における出会いから完成までの大まかな流れをまとめております。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
  • 01お問い合わせ

    まずはフォームよりご連絡ください。具体的な条件が決まっていなくても、「土地の悩み」や「叶えたい暮らしの空気感」など、断片的なお話からで構いません。

    お問い合わせフォーム

  • 02事前相談

    丹波篠山の事務所兼モデルハウスにお越しください。ご希望であれば、私たちが設計した宿「H&STAY」での宿泊体験も可能です。図面を見る前に、まずは私たちの作る空間の「朝の光」や「夜の陰翳」を、身体で体感していただけます。

  • 03ご依頼(設計監理業務委託契約)

    私たちの思想と作風に共感いただけましたら、契約を結びます。ここから、単なる依頼主と請負人ではなく、共に作る「同志」としての旅が始まります。(※契約前のプラン提案は行いません)

  • 04基本設計

    すぐに線は引きません。まずは踏査(とうさ)を行います。建て主様と共にその土地を歩き、古地図で歴史を紐解き、風の通り道や光の重心を読み解く。土地の声を身体に染み込ませてから、プランやコストの骨格を作ります。

  • 05実施設計

    基本設計を元に、工事用の詳細図面を描きます。この期間や基本設計期間に、一緒に素材を見に行ったり、参考となる空間を巡ったりすることもあります。素材をカタログで選ぶのではなく、実物に触れて経年変化の美しさや質感を共有しながら仕様を決めます。

  • 06建築工事本見積・見積調整

    施工者より見積りを取り、内容を精査します。単なるコストダウン(削減)ではなく、予算の中で「どこに熱量を注ぐか」の優先順位を整理し、プランを現実に着地させるための調整を行います。

  • 07建築確認申請

    決定したプランが法規に適合しているか、検査機関や役所へ各種申請を行います。法的なハードルをクリアし、着工への準備を整える期間です。

  • 08工事請負契約

    施工者と建て主様との間で工事契約を結びます。H&は監理者として立ち会います。ここから職人たちを含めた「施工チーム」が結成されます。H&では基本設計期間に施工者を決定し、都度相談しながら進めるため文脈を理解してくれる風通しの良いチームとしてスタート出来ます。

  • 09建築工事・工事監理

    図面通りに進んでいるか厳しく監理する一方で、手仕事の楽しみも共有します。ご希望であれば、職人指導のもとで壁塗りや三和土を施工するワークショップを開催。自らの手も加えて、建物に愛着を育てていただけます。

  • 10建築工事完了・引き渡し

    各種検査を経て、鍵をお渡しします。しかし、これは完成ではなく、始まりです。使用方法の説明とともに、素材のメンテナンス方法(育て方)についてもお伝えします。

  • 11外構造園工事

    私たちは「庭も建築の一部」と考え、計画初期から造園を検討しています。建物と同時に、土壌改良や植樹、石の据え付けを行います。始まりだけでなく未来を見据えて建築を含んだお庭を育て続けることを目指します。

  • 12完成

    お引渡し後のご相談はもちろん、私たちの活動拠点「H&Field」での農体験や学びのイベントにもぜひご参加ください。色々な学びのなかで「百姓」的な視点を持つ仲間として、末永いお付き合いが続きます。