ARCHITECTURE

OUR THOUGHTS

建築は実体を持ったかたちであり、設計とはそのかたちのあり様を考える作業です。
しかし私達は建築のかたちそのものを通して、
その場所で過ごす時間の質感や胸に残る余韻を大切に考えています。
過ごした時間をふと振り返ると明確な風景よりも先に
その時間の質感が豊かに心に満ちてくる、そんな建築を目指しています。

WHAT WE CAN DO FOR YOU

  • 01
    住宅

    人の幸せというものは無理をしないと手に入れられないような遠くにあるものではなく、暮らしのそこかしこにある素朴なものだと考えています。
    当たり前の日々が何よりも嬉しく尊いものとなる、そんな住まいを目指しています。
    設計事例:住宅
  • 02
    店舗、教育施設、
    宿泊施設、その他

    私達は飲食店や物品販売の店舗、ギャラリー、幼稚園やその他教育関連施設、宿泊施設など、様々な建築やプロダクトの設計を行っています。
    人が安らぐ為の場はもちろん、考える場、学ぶ場、働く場などにおいて建築が果たす役割はとても大きいと考えています。その場を訪れ使う人のことはもちろん、その場で働く人たちの日々を見つめ、ふさわしい場をクライアントと共に常に模索しています。
    設計事例:非住宅
  • 03
    リノベーション(改修)

    100年以上前に建った古民家のリノベーションから、まだ竣工して間もない建物のリノベーションまで幅広い建物の改修設計を行っています。
    リノベーションは新しいものには作り出せない良さのある建築が新たに生まれる機会だとも考えており、古いものを生かすことは自ずと地域や環境にもなじみやすい優しい建築となります。
    耐震性や温熱環境を含む機能性の改善も、ヒアリングを通して最適なバランスをご提案しています。
    設計事例:リノベーション
  • 04
    規格型住宅"minka"

    規格型住宅「minka」。
    単純な秩序に則った簡素な建築は時間を超えた変化に耐え得る強度を持っていると考えています。
    H&の考える規格型住宅「minka」では寸法や素材において考えようによってはネガティブにも感じる「制約」を敢えて建築に与えることで単純故に本当に実現したかったことを実現する費用的な余裕ももたらします。よりたくさんの方々が豊かな日々を送ることで世界全体が少しでも良くなるように。
    そんな思いから「minka」は生まれました。
    「minka」について
  • 05
    調査・企画

    クライアントが店舗やギャラリー、宿泊施設などといったことを新しく始めるに当たり、様々な思いを聞かせていただくこととなります。その思いを具体的に建築に落とし込む以前に、クライアント自身にどのような強みがあり、また選ぶ地域にどのような特性があり、その上でどのような営業形態となるのか、そしてそのためには建築はどのようにあるべきか、といった総合的な視点でのアドバイスを心がけています。
    状況に応じて専門分野に関する外部アドバイザーや、WebサイトやPR媒体の制作を全体の流れを汲みながら進める専門家とチームで取り組むことや、ご紹介することも可能です。

KEY POINTS OF OUR ARCHITECTURE

建築には居心地の良さ、美しさ、使い易さはもちろんのこと、地震などの災害から人を守るための強さ、
そして地球環境まで含めた快適な環境性能が求められると考えています。
以下にその中でも代表的な考えについて記しています。
  • 大きな良さ

    建築を考える上で様々な要望を実現したり細かい部分の納まりを考えることはもちろん大切ですが、それ以前にそもそもその場所や空間は気持ちが良いものか、居心地が良いか、また行きたくなるか、嬉しくなるか、そんな単純な問いに満足に応えられる建築を作ることを大切にしています。
    • 「自然」であること

      人として自然体であること、自然体で居られる空間をつくること、自然な素材であることなど、様々な意味で嘘のない、無理がないことを大事にしています。
      嘘をつくのも無理をするのも疲れます。建築は人を守り、幸せにする道具と考えています。それをつくる過程においても関わる人々がコミュニケーションを自然に取れる、そんな中からこそ「自然」な建築が生まれてくると考えています。
    • たくさんの居場所があること

      窓際の席が落ち着く時、窓があまりない部屋が落ち着く時、狭い部屋が落ち着く時、広い部屋が落ち着く時、時と場合によって人の気持ちは移ろい、心地良いと感じる空間も変化します。
      空間の大小にかかわらず、移ろう人間の心に寄り添う色んな居場所のある建築を設計することを大事にしています。そうすることで人は見えない厚みや深みを感じ、どんな時でも建築が安全基地のような存在になれるのかもしれません。
    • 機能と空間のバランス

      そもそも機能を犠牲にすることを前提に設計はしていませんが、空間の居心地の良さと機能性がどうしてもぶつかってしまうことがあります。そんな時には基本的には空間の良さを優先することをお勧めしています。あばたもえくぼ、心でその場所を大きく肯定し、愛着を持てる居場所であることが何よりも大前提だと考えています。
    • 先進設備について

      人が少しの手間を惜しまなければ解決できることをすべてテクノロジーで解決することをお勧めはしていません。一般的な建築は既に十分便利になっていますし、私たちが日々手を動かしながら過ごす中で「不便」という言葉で片付けられてしまう手間の中に省略するべきではないたくさんの気づきや人との触れ合いがあると感じているからです。
  • 環境と建築

    私達は周囲の環境に対して開き、その環境と互いに一体となった建築を作りたいと考えています。そのためにも安心して環境に対して開くことのできる建築の在り方を常に模索しています。日々周りの環境とつながり、それを肯定することができるというのは気持ちの良いものです。
    • その環境をより愛せるように

      建築は何もなかった場所に何かを作る行為ですから、建築がそこに無かった時よりもそこにその建築がある方がその場所をより良く感じられる、そんな設計を心掛けています。
    • 大きな開口

      開くべき環境に対して開口を大きく取ることで視覚的に内部と外部が連続したひとつの風景を作ります。またその開口に木製建具を用いることで風景は建具によって区切られることなくゆるやかに連続します。
    • 外居間

      住宅において外部を内部に引き込んだり、内部を外部に引き出す「外居間」という空間を設けています。屋根や壁によって守られたこの空間があることで日常の生活がより外とつながることができ、また内部の延長に感じられるこの空間は室内に広がりをもたらします。
    • 階層の深い空間

      例えば庭から軒下、外居間、居間、奥にある廊下、そしてさらに奥にある居場所、といったように外部と内部がある部分を境にはっきりと切り替わらず、空間の深度がいくつかの階層に分かれて曖昧・緩やかに移り変わるようプランニングしています。
      内と外が溶け合うことで内部にいても外部のような気持ちよさがあったり、外部にいても内部の安心感があるといったように日々の暮らしがより豊かになるように。
  • 素材

    なるべく自然なものを、なるべく近くの物を、信頼できる人から、をキーワードに素材を選定しています。
    • 構造材

      基本的には構造材に用いる杉やヒノキは中温乾燥された地元の材料を選定しています。120度で2日ほどで行われる高温乾燥と違い、中温乾燥は70度以下で2週間かけてゆっくりと木材を乾燥させます。木材本来の成分が揮発せず残り高温乾燥のような内部割れも発生せず、材料本来の性能を最大限発揮することのできる乾燥方法です。中温乾燥で乾燥された材は見た目にもきれいで狂いも少なく、カンナの通りもよく、空間を杉やヒノキの香りで満たしてくれます。
    • 仕上材

      何事にも素直でありたいと考えており、建築において使う材料はなるべく自然なものを、そして近くの物を用いることが素直なことだと考えています。日本で採れる木材、石、土、日本で作られた製品といったように。地球環境のことを憂えていることはもちろんのこと、その場所にはその場所にふさわしい物事があると考えており、それが豊かな風景や風土を形成すると考えているためです。
    • 在るものを使う

      改修や解体から始まる企画の場合、木材や土、石等工夫すれば使える良い素材がその場にあることもあります。経年変化した良さを前向きに取り入れます。
    • 素材をつくる

      敷地内に植林がある等使える木がある場合は伐採から乾燥、製材まで設計を含めてコーディネート致します。山の管理と抱き合わせになるためコストメリットもあります。
    • 関わる人々

      施工者を始め、庭、材料、家具、カーテンなど建築に関係する様々な事柄は互いに気心が知れ、信頼関係がある方々に直接依頼しています。本当に多岐にわたり、そして日進月歩の建築技術、信頼する方々と力を合わせながらチームで全体を進めています。
  • 人が生活する環境に潤いのある緑は欠かせない存在です。そこに既に美しい環境がある時は建築とその風景が連続するように、そこにそうした風景が無い時は新たな緑の風景と環境をそこに作り建築と連続するように。街並みにおいては建築を緑が覆ったり、建て込んだ街並みでは通りゆく街の人々の心が潤うような風景となるように。
    • 開かれた庭

      ふとした街角に緑と建築が調和した風景が存在することは人々の日常に大きな潤いを与えるものです。私たちは豊かな緑をそこに住む住人だけのものとするのではなく、地域の潤いにも資する庭づくりを大切にしています。街角の緑を見て道行く人々の心が日々少しでも潤うように。そしてそんな街角がひとつでも増えるように。
    • 土のこと

      建物を建てることでそれまで流れていた土の中の水や空気の流れを分断したり、阻害する恐れがあります。それは敷地内の植物や作物の生育に影響があるだけでなく、その外にあるもっと大きな環境へ影響を与えることもあると言われています。建物の周囲に溝を掘り炭や有機物による水や空気の流れを作ったり、土留めをする際にコンクリート等で固めずに石を積むなど、土中の流れやネットワークを阻害しないよう計画しています。
    • 在るもので再構築

      新築・改修問わず、敷地に何かしら庭造りに使えそうな素材が眠っていることがよくあります。元々在るものはその土地に馴染み、魅力ある存在になっているか少し手を入れると見違えることも。私達は極力在るものの良さを見つけてご提案したいと考えています。
    • 専門家との協働

      建築と庭という環境と寄り添うことでそこに深い豊かさが生まれると考えています。
      私たちは計画段階から造園家やランドスケープデザイナーといった方々と相談しながら全体計画を考え、建築と周辺環境が一体となった場となるよう設計しています。
  • 環境性能について

    基本的には冬暖かく夏涼しい家を目指し、空調設備には頼りすぎない設計を心がけています。
    • 断熱性能

      断熱材は再生紙を利用したセルロースファイバーを用い、大きな開口に用いるガラスはLow-eガラスを使用することで断熱材と開口部の仕様は断熱性能等級4同等以上を標準としています。開放的なプランを実現する為にも高い断熱性能を有する建築としています。
    • パッシブデザイン

      外部環境の暑いや寒いから守るための断熱性能を高めることはもちろん、深い軒による日射の調整、暖かい空気が吹き抜けを介して外部へと抜けるよう重力換気による通風の確保など、設備に余り頼らない設計を行っています。
    • 再生可能エネルギー

      太陽熱等の再生可能エネルギーも積極的に取り入れ設計しています。災害対策を目指す場合には蓄電池を採用したり、電気自動車からの給電が可能なV2Hシステムを搭載した自動車と連携した設計も可能です。郊外では薪ストーブの採用も積極的に行っており、薪の調達を介しての里山との付き合い方もご紹介しています。
  • 構造について

    建築本来の機能は人を守ることですから、地震や台風といった災害に対しての性能も大切に考えています。
    • 許容応力度計算

      主に住宅のような小規模な木造建築においては法律上求められていない許容応力度計算による詳細な構造検討を行うことを標準としています。簡易的な壁量計算による検討と違いあらゆる荷重に対する構造部材の強度に不足がないかを計算する方法であり、より高い安全性を有する設計となります。
    • 壁量安全率

      建築基準法では建物の面積や重さ、そして形状に応じて地震力や風圧に対して必要な耐力壁の量が決められています。私たちはそこで求められている耐力壁に対して更に25%以上の壁量を確保することでより高い安全性を確保した設計を行っています。
    • 耐震等級

      ご要望に応じた耐震等級を確保した上でのプランニングが可能です。また等級の仕様規定がプランニングの都合上満たすことができない場合には同等の耐震性を有した計画も可能です。

DESIGN FLOW

計画における出会いから完成までの大まかな流れをまとめております。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
  • 01お問い合わせ

    お問い合わせフォームよりお問い合わせください

    お問い合わせフォーム

  • 02事前相談

    事務所兼モデルハウスである丹波篠山事務所にお越しいただきお話をお伺いします。

    丹波篠山の家

  • 03ご依頼(設計監理業務委託契約)

    ※ご契約前のプラン提案は行っておりません

  • 04基本設計

    プラン、仕上、設備、外構造園、コスト等に関する内容を詳細に決めて行きます
    図面、模型、パース等を用いてご提案いたします

  • 05実施設計

    基本設計で決定した内容を元に工事用の詳細図面を描いていきます

  • 06建築工事本見積・見積調整

    見積書のチェックを行うとともにご予算に合わせた調整を行います

  • 07建築確認申請

    確認検査機関や役所への各種申請を行います

  • 08工事請負契約

    施工業者とクライアントとの直接契約となります

  • 09建築工事・工事監理

    工事が図面通り進んでいるかを確認し報告致します

  • 10建築工事完了・引き渡し(お引越し)

    各種検査の後に引き渡しを行います

  • 11外構造園工事

    植樹工事を始めとする外構工事を行います

  • 12完成

    ※規模や状況に応じて外構造園工事は建築物の引き渡しに対して前後致します