JOURNAL

瀬戸内海

2014.06.03

翌日早朝からのコンクリート打設の為に、前日夕方からの四国入り。
こんなに大きな水面が、こんなに凪になれるものなのか、と驚いた相手は瀬戸内海。
波は角を立てずにひたすらゆらゆらうねうね大きく盛り上がっては沈む。
黄砂のせいもあってか水面と空が曖昧になり、まるで世界全体がゆらゆらうねうねしている気分に。
もしも全速力で水平に飛びこんだらサーっと滑っていけるんじゃないかと本気で一瞬思ったしばしの時間。
水平線の向こうは自分が来た方向だけれども、行けば行くほどどこにも辿りつかずにこの世から離れて行ってしまうのではないかと思うほどの神秘的な海だった。
時間まで止まったのではないかと思ったけれど、日はしっかりと、そしてゆっくりと沈んで行った。
通ってしまいそうです・・・

Photo: A beach in Hiketa Higashikagawa.