JOURNAL

H&新事務所上棟

2023.04.14

現丹波篠山事務所の隣に建築中のH&新事務所の建て方が行われ、無事棟が上がりました。
H&新事務所
今回構造材はプレカットではなく大工さんによる手刻みにより構造材を刻み、それを組み上げて頂きました。
上棟式の際の「手刻み楽しかったぁ~!」という大工さんの心からの一言が印象的でした。手間も時間も掛かる手刻みですが、様々な大工さん曰く手刻みの時間が大工の仕事で一番楽しいとのこと。
そんな時間を私たち自身も増やせるよう意識して仕事に取り組みたいなと思いました。
H&新事務所

自宅兼事務所と少し空間を開けて建つ新事務所、新たな建物が建つ興奮と共に建物と建物の間の空間にも見えない何かが立ち現れているのを感じます。
オセロではありませんが、両側を挟まれた何もない空間、それまでと変化の無いはずの空間の質感が明らかに変化しているなと。
良く考えれば「空間」というものは何かと何かの間に存在するもので、その「何か」そのものではありません。二つの構築物に挟まれることによりそこに新たな「空間」が生まれたのだなと気が付きました。
私たちの設計事務所と妻が営む書店を内包する新事務所、人が集まって何かを学んだり、考えたりする機会を設ける公共的な場にもなればと思い、建築自体のスケールや開き方、そして配置もそれを考えたものとなっています。
その為二つの建築物に挟まれた空間はかつての「畑の脇のうちの駐車場」という素朴な存在ではなく、既に公共性を帯びた雰囲気を醸し出しています。
これはそうなってみて初めて気が付いたのですが、割と私的な場であったかつてのその場所がとても懐かしく、いちまつの寂しさを覚えています。
ただ別れは出会いの始まり、もう二度と会えないその空間の質感は心に優しく留め置き、新たな場、新たな出会いへの期待へと胸を大いに膨らませたいと思います。
工事はまだまだこれから、皆様宜しくお願い致します。
H&新事務所