JOURNAL

2019.05.07

本当に長かったゴールデンウィークも終わり、気が付けば篠山市は丹波篠山市となっていました。
昨日の夕方からの雨も夜のうちに上がり、今日も朝から文句のつけようのない景色が広がっています。
そんな風景と共に、我が家の周辺をちょっとご案内させていただければと。

まずはキッチン脇の勝手口からスタート。
勝手口は畑や薪割場に面しているものの私自身はここからの出入りは実際には余りなく、冬に薪を取りに行くためのメイン動線となっています。
ただ畑で遊ぶ子供から何かを貰ったり、採れた筍をキッチンに居る妻に渡したり、のどが渇いたのでお茶を貰ったり、人間の出入り以上にそういったことに使いやすいこのドア。
丹波篠山の家
その脇には未だ割り切れていない薪たちが転がっています・・・
夏にはこれらがなくなり、建物のお陰で午後からは日影となるこの場所は外で過ごすのにちょうどよかったりします。
薪小屋は去年の台風で少し歪んでしまったため近日中に補正の予定。
丹波篠山の家
薪小屋の裏には畑が広がっています。季節毎に色々と植えながら、順に耕して行っています。
今は白ネギが食べきれないくらいに育ってきているのでお好み焼きをするときはお好み焼きの量をいつもの半分にし、ネギ焼きにしています。
丹波篠山の家
畑の脇、山裾を目を凝らして毎日見ているはずなのに必ずある採り残しの筍。
去年までは蹴り倒してこれ以上伸びないようにしていたのですが、なんともう少し伸ばしてから先端70cmを切り焚火にぶち込むとトウモロコシのような香りの筍が楽しめることをとある本で知ったためワクワクしながら様子を見ています。
丹波篠山の家
畑の中を歩いているとカエルを始めヘビ、カナヘビ、などなど色々います。
元々虫も触れなかった私は気が付いたらこれらには割と平気で触れるようになり、去年の夏は気が付いたらクワガタを素手で触っている自分に自分でびっくり。
本当に毎日生き物たちに囲まれていると苦手とかそういう距離感ではなくそこらに常にいるものということで体が勝手に慣れてきました。
最初は頑張って慣れよう、と思っていたものの体の方が勝手に馴染んだ感じで都会育ちながらも人間にそもそも備わっていた順応性を見つけてちょっと嬉しくてにやりとしてしまう気分です。
とは言ってもムカデとゲジゲジは苦手です。
丹波篠山の家
これは食べられる方なのか食べられない方なのか、毎年調べながらも翌年必ず忘れるイチゴ。
食べられるものなら食べてやろう、と思っていつも調べていますがきちっと調理したことはまだありません。
丹波篠山の家
畑の道路側は実は違う方が使われていて、と言っても友人のお母さんなのでたまに色々と野菜を頂きます。
薪小屋が目隠しとなってくれているお陰で我々が家にいる時でもお互いに余り気にならず、気が付いたら新しいものが植わっていたり。
丹波篠山の家
畑のエンドウマメはネットをくねくねと登り始めています。
見た目は止まっているのに日々妻が張ったネットにツルを絡ませて登っていくので何か明確な意思を感じます。
丹波篠山の家
畑の脇に生えた野蒜。
ぐんぐん伸びるからノビルね、と思っていましたが葱のようにひりひりと辛いからのびると言うそうな。
丹波篠山の家
家を作った大工さんが住んでいた小屋、今は物置になっています。
往時には最大三人の中年が寝泊まりしていました。
中には断熱材の上に絨毯が敷かれ、当時はプロジェクター完備でツタヤで借りてきた映画も視聴可能でした。
その手前にはたまに枝などを燃やす時に使っているドラム缶。
元々畑の土に半分埋まっていました。
丹波篠山の家
ちょっと離れて田んぼのあぜ道を。
右が田んぼで左が黒豆畑。
黒豆は連作障害がある為毎年移動しながら栽培されています。
来年ここは田んぼになるはずです。
田んぼの方が見た目に嬉しいので我が家は田んぼびいきなので、毎年準備している村の人を見ながら「今年は田んぼだ!こっちは黒豆だ!」とか、言いながら一喜一憂しています。
丹波篠山の家
あぜ道に目をやると伸び始めの猫じゃらしが。
あぜ道もよくよく見ていくと本当に色んな植物が生え、色々な生物が居ます。
丹波篠山の家
あぜ道を渡り終わっていつも家から見えている県道に。
京都から帰ってくるといつもこの景色を見てほっとします。
向こうの山が視線を受け止めるような形をしていて帰ってきた我々を受け入れてくれている感覚があるのです。
水路にはこの時期篠山川からくみ上げられた水が並々と勢いよく流れます。
丹波篠山の家
割と車通りの多い道から近い我が家。
すぐ隣に家が無いものの、割と周りには家があります。
どの家には誰が住んでいて、というのは皆お互いに分かっているもので、不思議な安心感があります。
丹波篠山の家
植えられたばかりの稲。
張られた水が風にそよぐのを見ていると時間を忘れます。
稲が育ってくると段々と水は見えなくなって来るのですが、稲たちの隙間から見える水に映った夜の月は格別です。
丹波篠山の家
八重桜たちはすっかり若葉を蓄え風にそよいでいます。
桜の下には田んぼの排水用の水路があり、ここから水は川へと戻って行きます。
丹波篠山の家
我が家の前の道。
なぜかここだけ道幅が広くなっていて、集落の道路に沿って植えられていた桜はなぜかうちの家の前だけ残っていて。
お陰で子供たちの格好の遊び場に。
道を通るのはほとんどが知り合いなので、子供たちと一緒に遊んでいるとよく話しかけられます。
特に互いに用事が無い時でも通りすがると色々と話すことがあるものです。
丹波篠山の家
日増しに濃くなる緑を眺めながら、今日から気を引き締めて仕事に向かいます。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹