栗東の家、柱状改良
2018.10.17
滋賀県は栗東市で進めている住宅では地盤改良が始まりました。
建物を支えられる支持層と呼ばれる地層がある程度深いため、ここでは柱状改良という方法を取っています。
ドリルで土を掘り返し、埋め戻す際に土にセメント系の固化剤を混ぜることで掘った穴の分が柱状の杭となります。
この住宅ではこのような杭を50本ほど打ち、建物全体を支えます。
これが杭頭。予め作成された杭伏図という平面図に記載された番号が書かれています。
過去にはアクセスの道が狭く、道も急勾配で、更に敷地自体が高台にある等いくつかの悪条件が重なった敷地で改良が必要となり、わざわざ東京から特殊な改良を専門とする業者さんに来てもらったこともありました。
幸いこちらの敷地はとても広く、平らです。アクセスの道が少々狭いものの、工事をする上での制約は特に無いため何の問題もなく無事改良工事が行えました。
今回のように解体工事を伴う工事の場合、解体工事が終わらないと地盤調査が行えず、改良の要否も判断できません。
その場合には改良が必要となる可能性を見越しての予算確保がとても大事になってきます。
このお金があればあれやこれやできたのに・・・と思うときもありますが、そこは皆で一緒にぐっとこらえて結果を待ちます。
もし改良が必要なくなった場合は家具を新調したり、諦めていた何かを復活させたり。
後から後悔することが無いよう、いつも調整しながら進めています。
北には近江富士と呼ばれる三上山、南東には田畑だけが広がる恵まれた敷地のこの住宅、来年春頃の竣工に向けてスタートです。
エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県篠山市東吹