JOURNAL

24時間ホームセキュリティー

2016.01.18

篠山の家の現場は恐らく住宅業界では世界初となる新しいタイプの24時間ホームセキュリティーが導入されています。
通常のホームセキュリティーでは警報が鳴ると最寄りの待機ステーションから警備員が駆け付けます。
この駆け付けるまでの間に泥棒にやられてしまうのではないか、といつも気になっていました。
ということで今回は待機ステーションを敷地内に設けることにしました。
大工さん、じゃなかった警備員の待機ステーションは建物右端のブルーシートの下に見えている小さな小屋。
ここで警備員は寝泊りをしながら、昼間は待機中の暇を持て余さないよう現場で手を動かします。
ちょっとした音や気配で誤作動が起きないよう設定されている為、夜間や明け方に少々声を掛けたり電話をかけても反応はしません。
先日このステーションに一晩私もお邪魔したところ、満天の星空の元キムチ鍋、ビール、日本酒をごちそうになりその後はステーションでぐっすりと眠りました。
ここに住みたいくらいという警備員ですが、彼が幸せそうな顔をすればするほどいつかその場所を彼から奪うことになる施主は心が痛むと言っています。

ここまでで大体ご想像がついたかもしれませんが、この家では大工さんが敷地内に本宅よりも先に小屋を建て、寝泊まりしながら作業しています。
通常住宅建築の作業は近隣のことも考えて日が暮れるまで、そして日曜日はお休みします。
ただ「もっとこだわってじっくり作りたい!」となった場合にその作業時間の制限がネックになってきます。
すぐ近くに家の無い篠山の家では、好きな時間に好きなだけ作業ができます。
難しい工程では遅くまでじっくりと時間をかけて、納得が行かなければキリのいいところまでとことんこだわって。
近所を通り過ぎる人たちとも交流が出て来た大工さん、近所に土地があるから買わないか、と本気か冗談か分からない誘いも受けながら今後の動きに注目です!

Photo: A project in Sasayama city with 24 hours security station.