JOURNAL

石川直樹さん

2019.02.18

2月14日に神戸はサンセイドウギャラリーさんで開かれた写真家(登山家/冒険家)石川直樹さんのトークイベントへ行ってきました。
ここで開かれていた石川さんの展覧会中のイベントとして開かれたものだったのですが、そのために用意された石川さんの言葉が展覧会を企画したStorage booksの川浦店長によりフェイスブックで紹介されていました。

「登り始めてしまえば、少しずつではあるけれども進んで行ける」
だからこそ私たち自身もいつかは登り切れると信じて何事でも気になったことには素直に取り組んでいけるのだな、とこれを読んで思いました。
山と同じく登頂できない時だってありますが、それだって次の山を登るための糧になりますし、例え山を登ろうとしない時間の中でも常に変化をもたらしてくれるはずです。

トークイベントの際に購入した石川さんの写真集、”The Himalayas”。
The Himalayas
表紙の写真は出版社が「これが一番いい」と山の写真を含めたたくさんの中から選んだ一枚とのこと。
雪解け水がちょろちょろとホースから出ている場所があり、中々溜まらないタンクの横でただ待っていたおじさん二人、そこにたまたま居合わせた初対面の石川さんが撮った一枚、とのこと。
「他にもあるのになんでこの写真なんだろうなぁ~、って思ったんですけど」
という石川さん。
石川さんはお会いするまでは勝手に物凄い爽やかで、付け入るスキのないような(というと言いすぎですが)きちっとした人、という先入観を持っていました。
トークイベントの中では最初は一人淡々と感情を余り載せずに状況説明だけをしているように見えた石川さん。
でもイベント後半の質疑応答で良い意味で崩れだした石川さんは佇まい、喋り方ともにとても身近な存在で、独特のゆるいテンポと共にユーモアに溢れていました。
出版社の方がこれが一番、と選んだのは石川さんのそういう面を彼らしいと思ったのではないかとも感じました。

いつか家族でエベレストのベースキャンプに行きたいな、と思う今日この頃です。
思ったが吉日、それこそいつかは辿り着けるはずです。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県篠山市東吹