JOURNAL

密かな工夫

2019.01.28

尼崎の家では改修が進んでいます。
昔ながらの襖の多い住宅なのですが、大人数で集まる際には襖を部屋の隅に4枚寄せてしまいたい…という要望を頂いていました。
新築工事なら難なく簡単なのですが改修工事で尚且つ梁、柱、鴨居もそのまま使おうとしているこの場合ではとても難しいのです。
なぜなら元々2本しか溝を掘っていない鴨居に4本の溝が必要になり、尚且つ襖4枚が干渉することなく動かせないといけないということになるからです。
鴨居の材を新しく入れると色も合わないし、天井・床との納まりも難しくなるし悩ましい…。
現場監督の塩尻さんと大工の入江さんと相談の結果、既存の鴨居溝の外側に数ミリの溝を新たに2本入れて、襖上部にアングルを付けたかたちだったら可能かなと。
言葉で聞くのは簡単ですが、材料の代わりもなく失敗は許されないのでこちらとしてはお願いしにくい…でも二つ返事でたぶん大丈夫!とのこと。
どうやって作業をされたのかは見ていませんが現場に行くと何事もなかったかのように周りと馴染み、4枚の襖が取り付けられました。
尼崎の家の鴨居
誰がその場にいるかで現場でできることも変わって行く改修。前向きで頼りになる皆のおかげで成り立っています。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県篠山市東吹