JOURNAL

篠山という場所で

2018.06.20

篠山で進めているガラス作家さんのギャラリー、ほぼすべての工事が終わり、あとは建具が吊り込まれるのを待つのみとなりました。

塗装はDIYで行います。
また建築工事とは別に、eni堀江さんによる外構・造園工事が残っています。
京都から引っ越して篠山在住となったクライアント、篠山の工務店、篠山の設計、篠山のデザイナー兼アドバイザーたち、お隣三田市の庭屋さん、そして植えられる樹木はうちの隣に植わっていた篠山産、使用された木材はすべて丹波市・篠山市のものを扱う材木屋さんにお願いしています。
ということで気が付けば丹波篠山尽くし。
そのすべてが数年前に篠山に来てから生まれた繋がりということに、篠山という場所の持つ不思議な特性を感じます。

出会った人たちとは仕事から友人になったり、友人と仕事をすることになったり、仕事なのか何なのかよくわからないけれども有意義な出来事もあったり。
先日Archipelagoで開かれた講演会で西村佳哲さんがおっしゃっていたことの中に、互いに直接的な対価を求めない関係の中に人間の居場所がある、というような話がありました。
きちっと説明しようと思うと長くなるので割愛しますが、篠山での人間関係にはどこか互いの対価を超えたものがあるように感じています。
タダ働き容認というような話ではなく、互いに篠山という場所を良くしたい、少しでも良いと思える場所が近所にあったら嬉しいじゃないか、ということにもつながる気がしています。
まだうまくまとまっていないものの、篠山に来てすぐに出会ったこのプロジェクトや色々な出会いを通じてそう感じています。
この場所が完成するとまたどのような関係や繋がりが生まれてくるのか、今からとても楽しみです。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県篠山市東吹