JOURNAL

移植

2017.01.12

明けましておめでとうございます、と言い続けているうちに気が付いたらもう12日目ですね。
15日の松の内までは使えるこの言葉ですが、実際にはそろそろ言うべきか言わないべきか曖昧になってくる時期でもありますね。
そんな中H&篠山事務所の隣の畑では三田にある庭屋さんのeniの堀江さん&助手のY君による木々の移植作業が進んでいます。
この隣の畑は元々村にある寺の所有とされており、最近までは檀家の方が手入れをされていました。
特に力を入れて手入れをされていた方が最近亡くなったこともあり手入れが行き届かなくなる懸念から、昔植えられた木々は伐採され、畑は整地されることとなっていました。
立派な楓や百日紅、柿の木、南天、コバンモチ等が沢山植わっているのですが、伐採されるのであれば、ということでeniの堀江さんに相談し一旦すべて引き取っていただけることになりました。
引き取っていただいた後はしばらく養生し、近くで進めている古民家のリノベーションでの庭木として再利用する予定です。
どこそこの柿の木を切ることになった、どこそこの桜が切られていた、という話はよく聞きます。
篠山での生活ではそういった情報がただ右から左に流れていくのではなく、自分の問題として、更には自分の仕事と自然とつながっていることがとても心地よいと感じています。
普段の生活が次第に仕事へと繋がっていく、または仕事が徐々に生活にも入り込んでくる、そんなことをしているうちにその境界というものは溶け合い、意識しなくなってくる気がしています。

Photo: The gardener Mr. Horie from eni is transplanting the trees.