JOURNAL

鎌倉の家竣工

2017.04.05

鎌倉は腰越にて進めていた住宅が竣工しました。
建物の工事は終わり、目下露地屋さんによる造園作業中。
関西から出張していただいた今回の造園工事、クライアントには我々の強い希望ということでお願いさせていただきました。
それだけにクライアントに満足してもらえるかが若干気がかりではありましたが、そんな思いは露地屋さんに対して失礼に当たるほどスカっと杞憂に終わりました。
ほぼ完成した庭を眺めながら、クライアント、露地屋さん、そして私の三者で立ち話。
あり得ない程大きなドウダンツツジやあり得ない程小さくかつ密度の高い百日紅、建物の軒の高さを避けるように、かつ建物とのバランスを計算したイロハモミジ、この木は鹿児島から、この木は栃木から、そしてそれぞれがどのように山の中に生えていたか、その他あれやこれやといつまでも話は続きます。
説明が無くても理屈抜きで素晴らしい庭、そういった話を聞くことで目の前にあるものの文脈も含めて捉えることにより、一層愛着が溢れます。
この瞬間から一気に庭は自分の物になってきます。
本当に喜んでくださったクライアント。
角度の低い陽を浴びながらのこの時間はいつも至福の時。
これでしばらく続いた鎌倉通いは一旦終了です。
次は木々が芽吹いて葉が生えそろった頃に写真撮影でお邪魔する予定です。

Photo: A house in Kamakura has almost comleted.