JOURNAL

高城山

2017.03.06

家族四人、そして妻の父と一緒に近所の丹波富士こと高城山へ。
この山はいつも家のキッチンから見えていて、毎日変わる山の見え方を楽しみながらいつか登りたいと思っていた山。
名前でもわかる通り頂上には1500年初頭から1600年初頭までは八上城という城があり、織田信長の名を受けた明智光秀による兵糧攻めにより落城しています。
この写真は鴻の巣という地点、西から攻めてくる敵に備えた番所とのこと。その隙間からちょうど篠山事務所といいますか、家が見えました。
正確には家の裏山が見え、恐らくあれがうちだろう、というかたちが見えました。
今はちょうどこの方向に、真西に延びる東西の交通の中心となる県道が走っています。
そのまた昔はこれに並行して鉄道が走っていて、そのまた昔は先の県道は運河であり、そのまた昔はうちの裏山にも吹城という城がありました。
吹城、八上城は築城から廃城、落城が重なっているため互いが見えたはずです。
実際の歴史はこれと真逆の方向に流れて今があるわけですが、何でか今はない昔の姿に思いを馳せると心のどこかが静かに興奮します。
そしてその歴史が地元に近いものであればあるほど不思議な親近感を覚えます。

なだらかな斜面が続く山だったはず、という妻のうろ覚えの記憶とは裏腹に階段続きの山道・・・
MTBで登頂しようとしていた物の途中で断念・・・徒歩でのリベンジを誓います。
この写真を撮った場所からほんの少し上がると素晴らしい篠山のパノラマが広がります。

Photo: Higashi-shiroyama where our office & house is from Mt.Takashiro.