稲藁逆葺トリエンナーレ
2023.10.25
稲藁逆葺きトリエンナーレと銘打たれた我が家の茅葺＝稲わら逆葺き屋根、くさかんむりの相良さんとお弟子さんの力を借り、三年ぶりに葺き替えを行いました。
茅を葺く作業はとにかく気持ちが良い。相良さん曰く、「茅葺の作業は皆で横並びになって進むことが多い。人と人が向き合って作業するよりも、横並びになって一緒に作業しながら話すのがいいんすよね。」と。
常日頃から人と人は向き合うよりも、一緒に並んで歩くことの大切さを感じています。
これは物理的に歩くということもあるのですが、人間同士の付き合い方の観念的な意味合いでも。
そんなこともあってか茅葺は本当に色んな人が平等に関われる物事だなと感じています。
我が家の子供達も土日の丸々二日間、他のことには目もくれずにひたすら一緒に作業をし、翌日の残っていた部分の作業にも学校から急いで帰ってきて参加していました。
相良さんや皆とまるで大人のように、いやむしろ大人も子供も関係なく教えあったりおしゃべりしている子供たちとも共に並んで歩けた気持ちの良い二日間と少し、でした。
屋根から降ろした三年間お世話になった稲藁は既に腐葉土のようになっている部分もあり、順調に肥料化が進んでいました。
それらを田んぼに戻し、今回のトリエンナーレは終了です。
出来上がった屋根は今回も不思議な生き物感に溢れ、何とも言えない愛くるしさでしばらく我が家の車たちを守ってくれるはずです。
エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
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