JOURNAL

プランの段階から

2017.10.19

現在進めている住宅、田畑に囲まれ敷地が広大な住宅ということもあり、今回はプラン検討前のヒアリングの段階から庭づくりをお願いするeni堀江さんに参加していただいています。
我々からはどういった庭の方向性を、外部との関係性を考えてプランを考えているのかを堀江さんに伝え、堀江さんからは庭の観点から建築にはどうあってほしいのかということを意見していただいています。
まだプランが固まっていないふわっとした段階から打ち合わせを重ねることで外部環境と建築が一体となった住宅となるのではないかと思います。

設計、施工、庭、材料等々、それぞれのプロが居ます。
「建築家」というとその全てに気を配り、全てこちらのイメージ通りにコントロールして理想の空間をつくり出す、という方法もあるのかもしれません。
でも我々は割とそれぞれのパートではそれぞれのパートのプロが自由に意見を出し、主体性を持ってプロジェクトに関わってもらい、その中で我々自身は建築というパートを担当すると同時にすべてのまとめ役も兼ねている、というところがあるかも知れません。
単純にそれぞれの部分はそれぞれのプロが考える方がより良いものになるはずだと思うからです。
その中でコミュニケーションを重ねていくことで互いを理解しあい、飾りのない、ここしかない、という落としどころに着地していくのかと思います。
それが一番すべての面において自然で暮らしやすい、そして豊かな生活の為の場所を作る方法なのではないかと考えています。

Photo: Having a discussion about a residential project with landscape designer Horie-san.