奈良市で進めていたヴィンテージ時計の古白さんの自宅兼工房が完成し、引き渡しを迎えました。
ちょっと変わった構造材料を手配して頂いたため通常よりも長引いた工事ということもあり、最初にお会いしてから三年ほどの月日が経ちましたが、いつも終わってみるとあっという間という感があります。
いつもより内装に使用する木の分量が多めとなっていますが、奈良の街中とは思えないくらいの隣接する神社を包む鎮守の森の緑量に対しては適当であったと考えています。
とはいえこの出来立ての色はかりそめの姿、これから時間をかけて板の色は落ち着いていき、三年くらいするとようやく予定していたバランスが訪れる予定です。
骨格としての規範を与えられた建築には施主さんの要望、機能、条件などの色々を盛り込みながら、背筋の通った強さが空間に現れると考えています。
ほぼ完成を迎えた私たちのH&新事務所もその規格に則っており、この住宅にもその強さがしっかりと現れたと感じています。
今のお住まいも本当に素敵なお施主さん一家なのですが、引っ越しが終わり少しこの家のエージングが進んだところで改めて写真撮影を行いたいと考えています。
また施主さんのご厚意でその頃にオープンハウスを予定しています。
そのオープンハウスでは弊所が新事務所隣で12月に開店予定の月書房がポップアップ書店を開く予定です。お楽しみに！
エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所：兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所：兵庫県丹波篠山市東吹
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