JOURNAL

楽しそうな背中

2017.08.23

二軒隣での友人の為の住居、友人本人による構造材の手刻み(手加工)が始まっています。
いつも家のことについて会話しているとき、彼はとても楽しそうに話をしています。
敷地前を通り掛かると敷地の整理をしたり、軒の高さを再確認していたり。これまたなんだか楽しそうにしています。
そして真剣な顔つきでの構造材の手刻み加工、顔つきは真剣ながら楽しんでいるに違いありません。
自分の家一軒の材料を丸ごと自分で刻んでいる彼を見て、とても羨ましく思います。
設計という仕事はもちろんやりがいがあるわけですが、現場へ行くとどこか実際に手を動かしている人の方が尊いというような、不思議な畏敬の念があります。
設計はいくら考えて、いくら図面を描いても実際の成果物には物理的に関われないという寂しさのようなものかもしれません。
その寂しさを紛らわすためにも、彼と一緒に自分の家のあれやこれやをこの機に造作してみたいと考えています。

Photo: A friend is on woodworking for his own house.