JOURNAL

上棟式

2016.11.16

鎌倉は腰越で上棟式。
クライアントは上棟の日にこんなに嬉しく興奮するものなのかと知ってしまった為、自分自身が家を建ててからの上棟式はそれまでとは大きく違った場となっています。
個人的な感想で言うと上棟式は完成引き渡しよりも嬉しいもの。というか嬉しさの質が異なるもの。
上棟式の喜びは爆発的しかし持続性のないアドレナリンによるものだとすると、完成引き渡しの喜びはその時点から穏やかかつジワジワと始まり、そして持続するオキシトシンによるもの。
上棟が初恋のドキドキだとすると、完成引き渡しからの喜びの本質は結婚してから円熟する夫婦の関係みたいなところがあります。
上棟はほぼ一日で何も無かったところから大枠ができてしまうのに対し、ここから完成引き渡しまでは割と地味にかつ着実に完成へと向かい、クライアントもそれを一緒に辿っていきます。
なので一番嬉しさを感じるのがこの上棟なのです。
それを分かったからこそ今は本当におめでとう、とクライアントに心から言えている気がします。
「分かりますよ、嬉しいですよね!」と心の中で言いながら。
でも毎度ながら現場はこれからが本番。
気合を入れなおしてしっかりと進めます。

Photo: Framework of the House in Kamakura.