JOURNAL

神戸岡本の家

2019.01.30

神戸市東灘区、阪急岡本駅前での住宅改修計画が始まりました。
三方を1m以下の距離で住宅に囲まれ、残る東側一方も4mもない距離に向かいの家があります。
採光があまり期待できないこの住宅では採光はトップライトに大きく頼る計画としています。
神戸岡本の家
まだまだ計画は始まったばかりですが、二階の屋根に設けられた大きなトップライトからの光を一階にまで届かせるために、二階の床は半透明の廊下を設け、光を導く予定です。
半透明の床はトップライトからの強い日射しを拡散し、一階に強烈な明るさはもたらさない代わりに柔らかい光がもたらされます。
唯一採光が期待できる東面の既存窓には障子をはめ、同じく柔らかい光と光が作り出す陰影が部屋の奥まで行き渡るよう計画しています。
柔らかい光と陰影はドラマチックなスリット光とは違い、存在感こそ控えめなもののそこで営まれる生活に優しく寄り添うのではないかと考えています。
普段は他県の山の中で暮らされているクライアントご夫婦、ご実家である神戸に戻られた時にも変わらぬ豊かさがそこに感じられるよう進めて参ります。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県篠山市東吹