JOURNAL

オープン外構

2018.04.05


現在進めているこちらの住宅では塀と駐車場の基礎工事が進んでいます。
東西に二つの庭を持つこの家、道路に面した東側の庭は駐車場を中心に道路に向けて開いています。
我々の自宅もそうですが、設計をするときには極力周辺環境に対しては開いた印象の建築をいつも心がけています。
開くことで庭の緑を近隣に対しておすそ分けすることになり、道路のための庭のような様相も呈してきます。
住宅街の道路には元々庭はありませんが、もしすべての住宅が道路に対して開いた外構としていたら両側を庭に恵まれた素敵な散歩道となるのでは、というのは夢物語かもしれませんが。
少なからずこの家の前を通った人が、通るたびに清々しい気持ちになったり、木を愛でる気持ちを大切に思ってくれると良いな、と考えています。
また人間は閉じよう閉じよう、とするよりも、もしくはされるよりも、開こうとしたり、される方があるべき姿ではないかと考えています。
お互いが安心して開き合える環境を少しでも作り出せたらいいな、と思います。

エイチ・アンド一級建築士事務所
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