JOURNAL

池のほとり

2015.02.09

とある池のほとりで新しいプロジェクトがスタートしました。
池には鴨が住み、春には新緑、秋には真赤な紅葉が溢れます。
と言っても敷地は今は田んぼ。
これから境界を確定して、農地転用して、造成をして、それから初めて建てられます。
この日は境界確定、の前の下打ち合わせ。
地主さんと不動産屋さんが
「ここは誰の土地なんや?」
「ここは村の山や。」
「ほなここは?」
「ここはあっこのあいつのや」
とか言いながら境界「らしき」ラインを決めて行きます。
ちょっと盛り上がったところが実は昔は牛のお墓だったり、裏の小山の頂上にはお地蔵さんを祭った小屋があったり小さな小さな歴史のお話も一緒に聞けました。
とても気に入って決めた土地に見えない厚みを感じます。
色々と大変な土地ですが、その手間暇をかける価値が十分にある敷地でした。

Photo: The site for our new project which is currently just a rice field.