JOURNAL

西村佳哲×廣瀬俊介 「風土・地域性を活かした仕事」

2019.09.09

2019年11月4日、西村佳哲さんと廣瀬俊介さんを丹波篠山にお招きし、トークイベントを開催します。

■西村佳哲×廣瀬俊介 「風土・地域性を活かした仕事」
[日にち] 2019年11月04日(月祝)
[時 間] 9:30開場 10:00開演〜16:30終了
[場 所] 丹波篠山市民センター 催事場
      〒669-2321 兵庫県丹波篠山市黒岡191
[料 金] 一般¥3,500 学生¥500
[定 員] 80名
[お問合わせ]sasayama.fuudo@gmail.com
       079-558-7642(H&一級建築士事務所 丹波篠山事務所)
[お申し込み]https://forms.gle/ha31q1rVXHXD4um28
[FBページ]https://www.facebook.com/events/450340808895036/?active_tab=discussion(随時関連情報等を公開しています。)

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西村佳哲×廣瀬俊介 「風土・地域性を活かした仕事
西村佳哲×廣瀬俊介 「風土・地域性を活かした仕事

 秋の丹波篠山に西村佳哲さんと廣瀬俊介さんをお招きして「風土・地域性を生かした仕事」というテーマで、身近な風景から土地の持つ積み重ねに目を向け、風土や地域性を活かすことに触れる一日です。
 廣瀬さんは、ご自身の仕事を「〝風景のなかの豊かな過去を、地域の未来に生かすこと〟をめざしている」と語ります。風土や土地の成り立ちの事象を見て、それらを未来につなげていくことは、デザインや設計の仕事に関わらず、私達の日々の暮らし・営みに大切なことだと思う。そんな視力や感度を上げることは、地域性を豊かに発展させていくための最初の手立てかもしれません。
 消費社会と共に地域性まで均一化され見えにくくなっている社会の中、風土や身近な資源を大切に活かした場所づくりを実践し、人と自然の関わりを作っている二名のゲストの話を伺いながら、身近な地域のもつ特色に思いを巡らせる時間になれば幸いです。
※この頃の丹波篠山の枝豆(黒豆)は本当に美味しい。お土産に薦めたい。

■ 内容
【一部 10:10-12:00】
西村佳哲さん
(リビングワールド/プランニングディレクター)
「まちと人をつなぐ、神山町の集合住宅」

【二部 13:30-15:20】
廣瀬俊介さん
(風土形成事務所/環境デザイナー)
「風土を読み解き、デザインすること」

■ ゲストについて
紹介文:佐田祥毅(猟師/100 Handred Company)

【西村佳哲さん】
徳島県神山町で実施されている集合住宅プロジェクトは、神山の中心を流れる鮎喰川に隣接した敷地を生かした全体計画、住人がコミュニケーションが発展していくような交流計画、地域材の活用や地元の職人達の技術をふんだんに発揮することのできる工事計画、地域の特徴を活かしたエネルギーシステムなど、土地が重ねてきてたこと(過去)と持っている資源(現在)、神山町がこれから進んでいく道先(未来)を線でつないだ場所のように映ります。多くの人が関わり、課題や論点が重なっていく中、先述した集合住宅の形につながる道づくりをしているのが西村佳哲さんです。

1964年東京生まれ プランニング・ディレクター、リビングワールド代表、働き方研究家。 2014年から東京と徳島県神山町での二拠点居住を始め、同町の「まちを将来世代につなぐプロジェクト」に一般社団法人 神山つなぐ公社(2016〜)理事として参画。著書は『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)他。最新刊は『一緒に冒険をする』(弘文堂)。

【廣瀬俊介さん】
廣瀬さんとのやり取りの中である敷地の位置図を送ったところ、川の形から土地の経緯を見立てたレスポンスが新鮮でした。空から敷地を眺めているような視点から、地層や歴史にまで想像力を巡らせて土地を見ているように感じました。積み重なってきた小さな事実を見たり、広い縮尺の地図の上に身を置くような気持ちで、身の回りへ想像力を働かせることは環境デザインや建築設計の周辺の話だけではなく、私達の日常にも必要なんじゃないか?廣瀬さんはそんな視力と日常を持ち、過去の事実をすくい未来への手当てを実践されている方です。

環境デザイナー (風土形成事務所主宰、米国ランドスケイプアーキテクト協会会員)、専門地域調査士 (日本地理学会)、東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。2014年3月まで東北芸術工科大学大学院 デザイン工学専攻環境デザイン領域准教授。日本地理学会会員、東北地理学会会員、日本景観生態学会会員。主著『風景資本論』。