JOURNAL

森から建築をつくる

2023.09.04

アクロバットスクールの分校「森のアカデミー」では二か月前に伐採した敷地内に生えていた杉の現地製材が進んでいます。

通常「製材」と聞くと大きな工場の大きな機械でというのを我々はイメージするのですが、現場でもできるのです。といいますか昔は現場でやっていたそうです。
丸太をちょうなと呼ばれるはつり機で粗削りし、その後電気鉋で平滑に仕上げていきます。

通常の乾燥剤と比べるとまだまだ含水率が高い為ちょうなの刃の入りは良さそうですが、乾燥していない木を使うということは今後木が反ったり捻じれたり縮んだりといった動きを伴うことにもなります。
木材同士を緊結する際の金物は木が縮んでも大丈夫か、建具は今作ってしまうとしばらくすると縮んで開かなくならないか、などなど大工さん自身も同じ作業を繰り返す中で「そういえば・・・」という事項がどんどんと湧いてくるようです。

その作業を大工であり現場監督であり、社長でもあるご本人がされているということは設計者にとってはこれ以上なく心強いものです。
そしてその方がご近所というのもこれまた幸せなことだなと感じています。
いつも色々とお手数お掛けしますが、頼りにさせて頂いております。

その横では地鎮祭も無事執り行われ、いよいよ基礎工事からの着工となる予定です。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹
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