JOURNAL

チルチンびと掲載

2015.12.16

弊所が設計しました「牟礼の家」がチルチンびと2016年冬 第86号に掲載されました。
「各地で活躍中の建築家」というコーナー、活躍と呼べるには程遠く恐縮なのですが・・・
この記事を書くに当たって竣工から約一年経った頃にクライアントご夫婦にインタビューをさせていただきました。
自分たちで設計した家に関して詳細なインタビューと言うのも通常はなんだか節操が無く感じてしまうのですが、今回は取材です、という名目の元あれやこれや色々と聞かせていただきました。
考えていた通りのこと、考えていた以上のこと、考えてもいなかったことなどなど色々とわかりました。
掲載字数の関係でそのほんの少ししか載せられていないのですが、自分たちにとってとても大切な意見や感想をうかがえたと思います。
インタビュー全体を通してクライアントご夫婦からは生活そのもの、そして世界の感じ方が新しい家によって変化した、ということをうかがいました。
家という生活空間は一般的に捉えられているよりももっともっと豊かになれるはず、と我々は考えて設計活動をしています。
たとえ何か特別なことが日常になくても、生活空間そのものによってほんのりと毎日が色づいて見える様になれば、と。
今までずっと家づくりに携わらせていただいた物の、実際に自分たちが設計した家で生活した経験はありません。
なので竣工後の一年点検では暮らし辛くないか、考えていた良さは日常の中で色あせていないか、暑くないか、寒くないか、などなど色んなことを頭に巡らせながらいつも訪問しています。
いつもより大分深堀して意見をくださったクライアントのご厚意に感謝です。

Photo: A magazine “Chiruchin-bito” No.86.