JOURNAL

溝口達也さんによるお話し会

2023.10.20

ランドスキップ
H&新事務所のお庭工事が終わったその日の夜に、ランドスキップ代表の溝口さんよりランドスキップの過去、現在、そしてこれからについて手がけられたお庭の写真と共にお話をして頂きました。

彫刻家として30歳まで活動された後にお庭の世界に入られた溝口さん、彫刻をしながらも「循環」という言葉がいつからか常に頭の中にあったとのことで、私からすると溝口さんがお庭の世界に入ることは必然だったのかな、と感じています。
お庭の工事でもセメントは一切使わず置いた石はいつかまた誰かが動かしたり再利用できる、レンガはセメントではなく土の上に置き、お庭にはいつも落ち葉コンポストを提案して生活の中で少しでも「循環」を身体で感じられるように、など。
セメントなどの不可逆な素材を使わないことは循環の意味もありますが、出来上がる風景としては自然の力に良い意味で負ける、もしくは馴染むことにつながると考えています。
レンガとレンガの間や周りからは植物が生えレンガを包んでいき、その間や下には水や空気も流れます。
ランドスキップさんの庭を見ていると、お話としての循環だけではなく出来上がる風景がそんなことは抜きに素晴らしいと感じます。
ランドスキップ

そして総勢5名による作業は本当に毎日楽しそうで、その仕事をする姿勢からも大きく学ぶものがありました。
ランドスキップ

そんな作業を毎日見て、更に大人が集まって真剣に話を聞く、そんな大人たちを見て子供たちは何を感じて居るものか、頭の中身を覗いてみたくなります。
小学校4年の娘は今のところランドスキップさんへの就職希望、同1年の息子は茅葺のくさかんむりさんへの就職希望とのことで、将来雇ってもらえるように日々精進しましょう、と伝えています。
ランドスキップ

将来もそう思ってもらえるよう、大人も日々頑張ろうと思った夜でした。

H&新事務所、実はまだ本当の完成ではなくこのお話し会もフライング開催。
この場所はこれからもこんな時間を皆と共有できる場所にしていく予定です。

 

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹
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