お庭に植える木を探しに大阪は古川庭樹園へ行って参りました。

庭師松下さんの案内で施主さんも一緒に園内を歩き回り、これ、という木を選ぶ時もあれば、様々な木を見ながら施主さんのお好きなイメージを探る小さな旅のような時間です。
木々は通路の両脇に様々な木が組み合わせて植えられており、古川さんとしても庭に植わった際のイメージが付きやすいよう通路から美しく見えるように配置されているとのことでした。

なので見ているとどれもこれも欲しくなってきてしまうのですが、今回計画している敷地は大きい為どれだけでも植えられそうです。
となると費用の面が気になるところですが、すかさず「お金は使う為にあるんやからな～」という古川さんから施主さんへの一言。
とても私にはまだ口にできない言葉ですが、75歳の古川さんがおっしゃると妙な説得力がありました。(笑)

山の土は私たちが普段外から買ってきて庭に使うようなさらさらの真砂土。
昨晩の雨でぬかるむことも無く、手で掴んで放すとハラハラと落ち、一粒も手に残りませんでした。
丹波篠山の一度手に付くと中々取れない粘土質とは大きく違います。「土」といっても同じ日本でここまで違うもの、育つものはもちろんのこと、日々そこで生活する人が感じる質感が全く違います。
雨の日や雨上がりの人の営みや行動も自然と変わり、ここまで土が違うと人間の気質も自ずと大きく違ってくるだろうものなのだろうなとなんだか感じました。

小さな旅の後は事務所で古川さんに色々とお話をお伺いすることができました。
建築に対する興味が深く、そして今でも貪欲に新しいことに挑戦し、勉強を続けられている姿がとても心に残りました。

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所：兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所：兵庫県丹波篠山市東吹
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