JOURNAL

階段

2023.08.30

鎮守の森に抱かれた住宅では外周りの工事が終わり、本格的な内部工事が進んでいます。

今のところどこを見回しても木、木、木のこの家ですが、壁はある程度白い壁となる予定です。
手摺の板は転落防止の為でもありますが、二階の冷房の空気が吹き抜けを介して一階にある程度落ちてしまわぬようにと考えています。
夏は二階のエアコンをつければ、冬は一階のエアコンをつければ吹き抜けを介して家全体がある程度冷え、暖まるよう計画しています。その為にも断熱性能を高め、空調不可の低い建物となるように。
 

木造の家は寒い、というのは実は全くでたらめで、正しくは「断熱をしていない建物は暑くて寒い」です。
階段もようやくできました。階段は上下階を繋ぐ大事な動線の機能を担っていますが、水平に移動することの多い人間にとっては珍しく上下に風景が移り変わるちょっと変わった装置でもあります。

その階段を吹き抜けに面して配置することで、上がり下がりする度に家の中すべての風景が移り変わります。
自分の家をそうして見るというのはなんだか楽しいものです。
キッチンとダイニングにも近いこの階段、「ここも居場所になりますね」と言いながら施主さんがほっこりと座られていたのがなんだか嬉しい風景でした。

 

エイチ・アンドは神戸と篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹
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