里山の役者たち
2025.09.24

先週末には岐阜県より植物生態学者の柳沢直先生をお呼びし、フィールドワークとトークイベントを開催しました。
一日目は集落の有志家族で自分たちで整備した山道を先生と一緒に歩き、二日目はご応募下さった方々と田んぼの畔を歩きました。


山を歩けばお馴染みのタラヨウの葉の裏に文字を書いたり、山菜が実はたくさんあることを教えて頂いたり、木々の生え方には理由があることを教えて頂いたり。
カタバミに含まれたシュウ酸は10円玉をピカピカにしてくれたり、畦を歩けばアズキの原種がありその花は特定の虫だけが蜜を吸いに来るような形になっていたり、血止めになるチドメグサがあったり、アカメガシワの葉は蟻を利用しその他の虫を寄せ付けないようにしていることを教えて頂いたり、ツユクサの花は虫が受粉を助けてくれないと仕方なく自己受粉も出来たり、ヒエは・・・・


と、教えて頂いたことを挙げるとキリが無いくらい。そしてそれをとても楽しそうに、時に大切な仲間のように嬉しそうに話す柳沢先生。
ちょっと歩いては草花を見つけて新たな話が始まり、結局時間内で予定していたコース全ては回れませんでしたが、いつまでもいくらでも聞いていられるとても楽しい時間でした。
植物の名前を覚える理由は、学校で生徒の名前を覚えることに似ていると柳沢先生はおっしゃいました。名前を覚えると親近感が湧いて、愛着が湧く。草花もその名前を覚えるとじゃあこの人は何が好きなんだろう、とより知りたくなる、と。
篠山の畔は除草剤が使われていないためとても多様な植物が生息しているとのことでした。
レクチャーの翌朝、目が覚めて外を見るとそうしたいつもの雑草たちがそれぞれ人格を持ったように感じられ、なんだか暖かい仲間たちに囲まれて暮らしているような嬉しい感覚を覚えました。


皆が言っていたのは、そんな草たちをこれから今迄みたいに刈れるのか・・・
座学のレクチャーでは、「里山は〇〇を中心にした景観」というお話を。


〇〇のに当てはまるのは「水田」。3000年もの間、日本の風景は主食であるお米の栽培を中心に作られてきたと。
お米を作る者の端くれとして、これは実感するお話。
ここでは書ききれないお話が沢山。そしてもっともっとお話を聞きたい!ということで4月にもお越し頂くことが決まりました。
詳細はまたご案内させて頂きます。

エイチ・アンドは神戸と丹波篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹36-1
https://h-and.net
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