通学路
2025.03.12

我が家の子供たちは小学校から片道3.5kmほどを毎日歩いて帰ってきています。
その最後は一直線の道路が続き、1kmくらい先を歩いている子供たちが望遠鏡を使うと見えるくらいに。
あと数百メートルとなってくると肉眼でもはっきりと分かるので、たまにそろそろかなと思って外に出てみると二人の姿が遠くに見えて来ます。
見えているのでそのまま外で待ってみるのですが、これが意外とまだまだ時間が掛かり、途中で一旦事務所に戻ったりしています。
彼らの通学路のたった一部の時間だけでもこれだけ長いのにと、毎日の彼らの通学路と時間の長さを少し肌身に感じました。
私が立って見ている間にも彼らは進んでいたのになぜか戻ったり、二人が近づいたり離れたり、ランドセルを片方が全部持っている時があったり、手に持っているものを振り回したり、なんだか忙しそうです。
帰って来てからも「田んぼの溝の近くに二種類のうんちがあった」とか、「〇〇の時計がいつも3時だけど止まってるのかな」とか、「パチンコ屋の警備員さんと話をしてきた」とか、様々な情報を教えてくれます。
日頃、田舎だからと言って毎日野山を駆け回るわけではないのだな、と都会育ちの父としては眺めていたのですが、日々膨大な時間を田園風景の中歩き続けていることは彼らの記憶に計り知れない影響を与えているのだろうな、と思いました。
気が付けば子供たちの時間は自分たちの知らない時間がほとんどを占めて来ています。
少し寂しく感じるところもありますが、どんな人間になるのか、何に興味を持つのか、何をするのか、などなどこの先がなんだかとても楽しみになって来ています。
そしてまだまだ長い長い通学の日々は続きます。
エイチ・アンドは神戸と丹波篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
丹波篠山事務所:兵庫県丹波篠山市東吹36-1
https://h-and.net
エイチ・アンドは神戸と丹波篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
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