石川直樹さんTALK EVENT
昨日月書房で行われた石川直樹さんのTALK EVENTは沢山の方にお越し頂き、無事終了しました。
子供の回に来てくれたのは顔見知りの子供たち。
普段はやんちゃな彼らが40分ほどの石川さんのお話ひとつひとつをじっと頷きながら、真剣な眼差して聞いていました。
山の話はもちろんのこと、手でご飯を食べる国があることなどを例に挙げて自分たちの当たり前は当たり前ではないよ、という言葉などは子供たちにどう響いたのか。
真剣に話を聞く彼らの背中に明るい未来を垣間見たと感じています。
大人の回で特に印象に残ったのは、石川さんがどんなときにシャッターを切るのか、という質問に対する答え。
とにかく「わ!」と思った時、というように瞬間的に直観が動いたときにシャッターを切る、というお話。
その瞬間に頭で考えている暇はないはずで、どういう瞬間に自分の心が動くのかはその瞬間までどう生きてきたか、何を考えてきたかによって生み出される衝動です。
山での体験や写真を中心にお話をされましたが、民俗学に造詣が深く、またバナキュラーな建築や暮らしの写真や文章を沢山書かれている石川さんの心が撮った写真だから、山の写真により惹かれるものがあるのでは、と思いました。
そして同時にそんな中々人が訪れることができない場所に一年を通じてかなりの長い時間滞在されていることが、その他の風土や民俗などに関する写真や考察を更に興味深いものにされているのではないかと思いました。
つまるところその全てが石川さんに人が惹かれる一端なのかなと。
今回は山のお話を中心にして頂きましたが、そんなことを考えると今度はもっと山以外のお話も聞いてみたくなってきます。
ということでまたいつになるかは分かりませんが、改めて石川さんにお越し頂き、そんなこんなを皆で共有できればと考えています。
写真は瞬間の直感による結果。建築や物作りもそうですが生きていく中におけるすべては考えた末であっても最後は小さな直観の集積なのではないかと思っています。
人生というものはある意味常にシャッターを切り続けているようなものなのではないか、とも思いました。
どのような直観を育むのか、「この地球(ほし)のくらし」というタイトルで石川さんにお話し頂きましたが、それ日々どうくらすかなのだな、と改めて感じています。
お越し頂いた方は丹波篠山市内または周辺であったり、普段から顔なじみの方も多く、そして初めてお会いする方であっても何かしらの価値観を共有する仲間なのではないかと感じています。そうした方々とこうした時間を共有できたことをとても嬉しく思います。
今後もまた何か企画し、ご案内させて頂ければと思います。
お越しいただいた方々、どうもありがとうございました。
お越しになれなかった方もまた是非お越しくださいませ。
エイチ・アンドは神戸と丹波篠山を拠点に活動する建築設計事務所です
神戸事務所:兵庫県神戸市魚崎北町5-3-16-307
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