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HOUSE/住宅
神戸西区の家/兵庫・神戸
「記憶を継ぎ、居場所を編む」
兵庫県は神戸市。都会での生活を経て、ご両親の住む実家の隣地へと戻られたご夫婦のための「終の棲家」です。
かつてそこに在った母屋の配置や石垣。土地に刻まれた記憶を丁寧に受け継ぎながら、現代の暮らしと豊かな環境を最大限に享受できるよう計画しました。
南の陽光をたっぷりと取り込む、ひとつながりのLDK。 その空間を緩やかに分節し、奥行きに変化を持たせることで、ワンルームの中に「いくつもの居場所」を内包させました。それぞれの場所で、異なる光の質感や、外部との距離感を感じながら過ごすことができます。
実家と新居を繋ぐのは、木々がアーチを作る長いアプローチ。 その緑は、互いの暮らしに適度な距離感をもたらすと同時に、両家の窓を等しく豊かな彩りで満たします。
離れていた家族の時間が再び交わり、やがて地域へと緩やかに開かれていく。 過去と未来、親と子、家と街を静かに結ぶ住まいです。
写真:笹の倉舎/笹倉洋平