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HOUSE/住宅
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OFFICE/事務所
丹波篠山の家 / 兵庫・丹波篠山
篠山盆地という海に浮かぶ島、東城山。 その南斜面に抱かれるように、この家は建っています。
コンセプトは、「風景への応答」。 背後の山並みと呼応する大きな片流れの大屋根は、建築を主張するためではなく、目の前に広がる草原のような田畑や八重桜、そして刻々と変わる光を、ただ素直に受け入れるための器です。
深い軒下空間(下屋)が、ウチとソトの境界を溶かし、意識を遠くの風景へと誘います。 構造材から仕上げに至るまで、地元の兵庫県産杉材を徹底して使用。 杉が持つ本来の「柔らかさ」に包まれながらも、建築としての骨格はあくまで「凛」とあること。素材は経年変化するものを。丹波鉄平石や漆喰、欅に杉、真鍮など光を蓄え少しずつ変化することが楽しみとなるように。
裸足で歩く心地よさと、自然と背筋が伸びるような静謐さ。 日常のくつろぎの中に、確かな規律が共存する、H&の原点となる住宅です。
写真クレジット: Photo: Yohei Sasakura / 笹の倉舎 (No. 17-26)